”抽象的思考の弱さ”と”英語力の弱さ”という2つの問題を分離させませんか?

風が強いですが、良い天気ですね!
台風17号も明日には北海道の方へ抜けていき、今週は秋晴れの素晴らしい日々が続きそうです!

さて、突然ですが、

 

「空はなんで青いと思いますか?」

 

この質問をされた時に、どんな答えを返しますか??

上記のように”答えがない”質問が来た時に、日本人は答えられない場合が多いなーということを感じています。(「そんなことはわからない」と言う答えを含めた場合でも、言葉に詰まってしまう人が多いのではないでしょうか)

「答えがない」ということは、発言ができませんよね。なので、その場で黙ってしまうことも仕方がないです。
この「意見がないから、英語が話せなかった」と「単に実力不足で、英語が話せなかった」の2つの問題が混同してしまっている場合が多いので、これらを区別していくことが重要なのではないかなーと最近考えています。

なので、まず自分が英語を使っていて「発言ができない」という場合にはどっちのパターンなのかを把握していきましょう。
いくつか日本語で、抽象的な質問を書いてみるので、どれも10秒以内で自分の意見が出てくるか確認してみてください。(※ここでも「そんなことはわからない」というのも1つの意見とします)

ー好きなお酒は何ですか?なぜそのお酒が好きですか?
ーお弁当か給食どちら派ですか?
ー田舎と都会住むなら、どちらがいいですか?なぜですか?
ー家は買う方がいいですか?借りる方がいいですか?
ー捕鯨は良くないことだと思いますか?

これらの質問に対して、日本語でも 自分の意見が出てこなかった/よくわからなかった 場合は、英語力の問題よりも「自分の意見がないから、発言できなかった」ことが想像されます。

この場合は、非常にもったいないことなので、”抽象的な思考”をするように普段の生活から心がけて、答えのない質問でも答えられるようにしていきたいですね。
※※日本語の意見がぱっと思い浮かぶ場合は、英語力を向上させれば、しっかり伝えることができるようになるので英語の練習を重ねていきましょう!※※

抽象的な思考をするよう(=自分の意見を持つ)に心がけるコツですが、質問に対して「それによって、どうなる?」を考えるようにすると抽象的思考力が高まると考えています。

例えば、上の中の質問『家を買うということ』を参考に考えてみると『家を買うこと』によって「どうなる?」を考えると答えが見つかりやすくなり、自分の意見ができてくるのではないでしょうか。

例えば 家を買う→値段が高い→多くの借金をすることになる→借金はしたくない→家は借りる派 などでしょうか。

借りる派 という答えがあれば、「家は値段が高い」など、そこからは英語にすることができると思います。

繰り返しになりますが、自分の意見がなければ、発言する ことはできないですよね。これは至極当然です。
ここ(→つまりどんな意見でもいいから、自分の意見を持つ!)が変わってこれば、英語の会話において、日本人がもっと活躍できると思います。

最後に少しコラムのようになりますが、この記事を書きながらトルシエ監督の名言を思い出したので書きます。

トルシエ監督が日本に来て一番驚いたことは、「日本人が誰も赤信号を渡らないこと」という名言を残しています。

この発言の意図としては、「信号を守ることは、自分の身の安全を確保するためであって、規則を守るためではない」という解説がありました。

つまり、赤信号は守るものだ!と思考停止して、ただ他のみんなと同じように赤信号を待っているだけでなく、自分自身に「なんで赤信号を待つのだろう?」と問いかけ、自分の答えを持つことが大切だと私は解釈しています。

日本には『赤信号、みんなで渡ればこわくない(ビートたけし)』といった言葉もあるくらい、日本人は自分で考えないで、周りに合わせて行動していることが多くなっています。

常に考えていれば、自分の意見も持つことができます。

常に考える という作業がすでに抽象的なので、自分自身の最近の例を紹介します。

「なんで朝ごはんを食べるのだろう?」というものがありました。1ヶ月前くらいから、食事の時間の感覚に疑問があったんですよね。
自分の中で調べていくと朝ごはんは、アメリカから始まった文化で、比較的新しい習慣だと言うことを知りました。それを知ってから、私は朝ごはんは食べていません。
約20年間、親に「朝ごはんを食べないとだめ」と言われ続け、思考停止のまま朝ごはんを食べ続けていました。ふと自分自身に問いかけ、その疑問に対して、調べることで新しい自分の意見を持つことができました。それまでは、英語で「なんで朝ごはんを食べるの??」と聞かれても、なにも答えられなかったと思います。

自分の意見をしっかりもって、英語を伝えられるようにしていきましょう!

LEARNGATE 安藤