先日、ある生徒さんの半年コンサルティングを行いました。
まず、半年コンサルティングの目的は、
現在地の確認、目標に対する到達度、
何ができるようになって、何を今後改善していくか等を明確にすることです。
少しでも上達の実感を抱いていただき、
今後の学習の進め方を把握した上で残りの半年に進んで欲しいと思っています。
半年コンサルティングでは以下のようなシートをお渡ししています。
一部抜粋しました。
黄色 : スタート時
赤 : 現在地
時計回りでそれぞれ説明をしていきます。
【Grammar 】
文法です。
あくまでスピーキングの文法力です。
口語と書き言葉の文法力は変わってくるからです。
1文レベル、複数文レベルに細分化し
その総合ポイントを点数にしています。
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測定方法は、
テストと日常のレッスンを聞き測定しています。
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Grammarはこの生徒さんのstrong pointです。
複数のセンテンスも正しい文法で英作できています。
残りの半年でLv.5に到達することを目標としています。
そのためには、
・論理的に英文をまとめる
・短文は無意識レベルで時制の使い分けができる
を目標としています。
【Vocabulary speaking】
「≒のスピーキングで使える単語量」です。
必ずしも単語量が多ければ高得点という訳ではありません。
正しい単語を正しい場所で使えているか、
指示語を活用できているか、
そんなところも判断基準に含めています。
現状、この生徒さんは発話に困らない程度の単語量があります。
今後の課題ですが、
・コロケーション(単語の組み合わせ。例: 時間を使う→useではなくspend time)
・指示語 etc..
がメインとなってきます。
対策はレッスン後の講師からのFeedback、
特に指示語に関しては
ライティング→スピーキングの順で練習をし、
まずはどのタイミングで指示語が使えるかから学習していきます。
【Vocabulary Listening】
知っている単語量をもとに計測しています。
この生徒さんの単語力は3,500-3,600単語と推定しています。
強みは、知っている単語と使える単語の乖離が小さいことです。
要は、聴いて理解できるだけではなく、使える単語が多いということです。
残りの半年間でボキャビルをする予定はありません。
むしろ、今知っている単語を確実に聞き取れることにフォーカスしていきます。
【Sound 】
音のキャッチ力です。
意味理解はここには含まれていません。
現状、この生徒さんのレベルは3です。
これがどれ位かといいますと、
非ネイティヴとのレッスンで分からない単語以外聞き返しがないレベルです。
学習初期は、馴染みのある話(たとえば天気の話)でも何度も聞き返しが必要でした。
大きな進歩が見えるものの、
海外出張で英語を使っていく・国内でも仕事で英語を使うと考慮すると、
今後も引き続き力を入れていくことが必要になります。
現在取り組んでいることは、
音の連結部分や弱形部分の細かい部分の練習です。
そのために、シャドーイングは必ず録音して送ってもらい、
改善ポイントを指摘しています。
この生徒さんの単語量を考慮すると、この点が改善されるだけで、
リスニングのストレスが大幅に減ると予想できます。
【Compile speaking】
Compile →変換・編集能力とイメージしてください。
Soundに続きここも特化していきたい部分です。
現状レベルは3です。
長いセンテンスは正しい文法で作成できるものの、
どうしても書き言葉のように発話をする傾向があります。
この生徒さんは既に発話で必要な単語量を保持しているので、
あとは変換能力を磨いていくことで、レスポンスの向上や、
より分かりやすく英文をまとめていくことが可能になります。
そのために、
・主語の選び方
・質問に対する答え方
のようなテクニカルな部分を今後取り組んでいきます。
【Compile listnening】
こちらも変換・編集能力→comprehensionとイメージしてください。
現状、知っている単語だけですとストレスなく理解できています。
上記でも触れたように、この生徒さんの単語量は大きな武器です。
まずは、
① Soundの底上げです。
② Soundが上がると聞き取れる単語が増えるので、更に理解力が上がります。
今後の大きな目標は、
分からない単語があっても、文脈の前後関係から予想できるようになることです。
一言一句訳す傾向があるので、そこは引き続きポイントになります。
・英文を前から意味が取れる(理解できる)
・日本語を介さなくても意味がスッと入ってくるまでやり込み
をこの生徒さんとの共通認識にし、音読に時間を費やしています。
参考になりましたでしょうか?
今後もこのような形でupしていきますので、
楽しみにしておいてください!
LEARNGATE Daiki Iwamoto
[…] それぞれの項目の詳細は、こちらからご確認ください。 […]
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